参考文献
アメリカ国内の億万長者1371人から取ったアンケートをもとに書かれた本です。
億万長者と呼ばれるのがどんな人達で、どのような生活を送っているのかが書かれています。
億万長者ってどんな人?
「経済的に成功した要因」について、「非常に重要」と答えた億万長者の割合が多かった項目トップ5は以下の通り。
- 誰に対しても正直であること(誠実)
- 自分を律する強い精神力があること(自己鍛錬)
- 人とうまくやっていくこと(社会性)
- 支えとなる配偶者がいること
- 人より一生懸命働くこと(勤勉)
どれもよく考えると「他者との繋がり」に関わる項目のような気がします。
「お金は信用」という言葉を表している結果のようにも思えますね。
億万長者は学校で何を学んだ?
億万長者といえば、ずば抜けた知能を利用してお金を稼ぐイメージがあります。
しかしこの調査の対象となった億万長者のうち、優秀な学業成績を収めたり、超一流の大学を卒業したような人は少数派でしかありませんでした。
億万長者が学校時代に経験したことで重要と考えていることは、以下のようなものです。
- 確固たる労働観を形成した
- 時間の配分の仕方を学んだ
- 人を正確に判断する方法を学んだ
- 自分の関心事/能力を判断する力を伸ばした
勉強した内容ではない……ということでしょうか。
億万長者の多くが学校以外の場所での仕事を経験していました。
本職である学校の勉強すらも俯瞰して捉えつつ、自分自身を見つめる経験が重要ということかもしれませんね。
実際に彼らの8割以上が、現在の職業を選択した理由として「自分の能力や資質を最大限に活かせる仕事だから」と挙げています。
そしてまた「他者との繋がり」に関わる項目があるのも、気になるところです。
億万長者はどんな生活をしている?
過去1か月間の余暇として、より多くの億万長者が行ったことトップ3がこれ。
- 子どもや孫との交流
- 親しい友人を家に招待
- 資産運用の計画
普通……!
「資産運用の計画」はそれっぽいかもしれませんが、上位2つは億万長者でなくても取っていそうな行動ですね。
曰く、
典型的な億万長者というのは、いたって質素なもんだよ!
とのこと。
確かに家族や友人とであれば、お金をかけずに楽しい時間も過ごせます。
「他者との繋がり」は仕事や事業を成功させるための協力者というだけでなく、お金をかけずに生活を充実させることにも結びついてくるのかもしれませんな。